増えている百日咳に注意

百日咳はボルデテラ・パ-タッシス菌という細菌の、主に飛沫、接触感染で起こる急性呼吸器感染症です。幼児、高齢者では肺炎や脳症等、重症化する事が有り注意が必要です。

三種、四種混合ワクチン接種で通常は予防できますが、免疫効果は412年で減少する為、4歳以上のお子さんから、特に15歳以上の免疫効果の切れた年齢は注意が必要です。

一度感染しても終生免疫は得られない為、何度か感染する可能性があります。

潜伏期間は710日程度で、発症から3週間は菌を排出する為、病院を受診して抗生物質を飲みきるまで、特有の咳が治まるまでは登園、登校は停止になります。

成人の重症化は少ないですが、感染する、させる可能性が有りますので手洗い、マスク着用、うがいなどの予防対策が重要です。

主な症状は

カタル期:くしゃみ、鼻水、微熱などの症状が1~2週間持続し、次第に咳がひどくなる

痙咳期:強烈な痙攣性の咳(コンコンコン、ヒューといった息を吸い込む時に音が出るのが特徴)が出る。激しい咳で嘔吐したり、呼吸困難になる事もある。

回復期:1ヶ月ほどかけて徐々に咳が回復するが、しばらくはむせやすくなったり、咳が完全に消失するまでに23ヶ月かかる可能性がある

診断は血液中の抗体測定、咽頭拭い液のPCR検査などがありますが、発症から4週間経過していると正確な結果が得られない事もあります。また、早期診断法が確立されていない為、診断結果に3日以上の時間を要するため、確定診断の前に治療が開始されることもあります。

治療はマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン)の服用により細菌の増殖を抑制します。鎮咳剤、気管支拡張薬、吸入ステロイドを併用する事もあります。

近年、百日咳の耐性菌増加が問題になっています。風邪症状の約80%はウイルス感染症であり、抗生物質は効果が無い事が多いので、安易に抗生物質を服用せず医師と相談して下さい。




外科・内科   
勝又 泰平   
(Katsumata Taihei
東海大学医学部卒業。
東京都済生会中央病院、東海大学大磯病院、横浜総合病院外科医として勤務。
日本外科学会、日本消化器内視鏡学会所属。
胃内視鏡累計検査数約2万件、大腸内視鏡累計検査数、約5千件。
その他、内視鏡的治療(内視鏡的止血術、ポリープ切除術)。
消化器疾患の他、内科疾患(高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病)の診療、
般外科処置(外傷など)皮膚科処置(イボの治療、粉瘤など)肛門疾患、
AGA(男性型脱毛)治療にも精通。
ピースフルクリニック院長を経て、2017年10月より東和クリニック勤